映画「バルトの楽園」撮影前ロケ地レポート
記事/BB☆ひろ(2005/12/5記)
真実の物語を、壮大なスケールで描く感動巨編、遂に始動。今秋、ドイツでのロケ撮影を皮切りに撮影は開始され、鳴門市に建設される第一次世界大戦当時の板東俘虜収容所を忠実に再現した巨大オー プンセットでの撮影が約3ヶ月間行われる。
主演は収容所所長役に松平健。監督は「きけ、わだつみの声 Last Frien ds」の出目昌伸 。
「1914年。第一次世界大戦で日本軍は3万の大軍を送り込み、ドイツの極東根拠地・中国の青島(チンタオ)を攻略した。ドイツ兵4700人が捕虜として送還され、日本各地にある俘虜収容所に収められる事となる。
厳しい待遇が当然な俘虜収容所の中で奇跡のような収容所が徳島県鳴門市の板東に存在した。板東俘虜収容所の所長を務める会津人の松江豊寿(まつえとよひさ)は、陸軍の上層部の意志に背いてまでも、ハーグ条約に則りドイツ人捕虜達の人権を遵守し、ドイツ人俘虜収容所としては例のない寛容な待遇をさせた。
ドイツ人の捕虜達は、言語・習慣・文化の異なる地域住民と民族を越えた素朴な人間愛を育みながら収容所での生活を送る。そして、休戦条約調印、大ドイツ帝国は崩壊する。自由を宣告された捕虜達は、松江豊寿や所員、そして地域住民に感謝を込めて、日本で初めて『交響曲第九番歓喜の歌』を演奏することに挑戦したのであった…」
といううことで、まだ撮影は始まってませんが。ロケセットはほぼ完成してるようなのでちょっと覗いてきました。
現存する収容所のバラッケをもとに当時のつくりを忠実に再現したロケセットはとてもよくできていました。
まだ工事中で中に入って見ることは出来ませんが、工事フェンスの金網の間にカメラのレンズを差し込み写真を撮ってみました。
大谷焼きの瓶や古い農機具が置いてありました。
ちょうど美術スタッフがブリキのバケツに着色して銅製のバケツを作ってました。
実際パンの焼き方やソーセージの作り方、建築技術やその他いろいろ伝えられたものが残っています。ドイツ軒なんてなまえのパン屋さんが昔からあったりします。
何はともあれ、今後撮影が始まるのが楽しみです。
※注:この記事は鳴門ロケ開始以前に書かれたものです。