ペンギンワークス「JUNK BOX」 (インディーズバンド「ペンギンワークス」ライヴレポート)
記事/ゆか(2003/11/1記)
10月25日、空は曇に覆われ風は冷たかった。19時半頃最初の音が鳴る。期待と興奮をギリギリまで抑えつつメンバーの登場を待ち、最初の曲「青い春」が始まると皆の興奮が一気に爆発する。拍手の音が会場に鳴り響き、会場の熱が上がったように思う。テンポの良い曲が一気にペンギンワークスの世界を作っていく。この不思議な感覚がとても心地よい。
明るいテンポで懐かしかったあの時代を思い出させる「青い春」の後には、ちょっと懐かしい「スープ」の曲が始まる。「スープ」では途中、朝生(key)さんがピアニカのソロを聴かせてくれた。ちょっとレトロっぽい音のピアニカは個性があって、ひときわ煌めいた音を響かせる。
ポプラの影までを一気に聴かせた後MCが始まる。 テンション良く利(Vo)さんがトークを始めると、そのテンションが客席とステージの間に一体感を生んでいくようで気持ちの交わりが見えるようで、それがペンギンワークスの暖かさなんだろうと思う。
MCを挟んでも前半と同等、否それ以上の盛り上がりを見せるステージ。そして客席。 「おにごっこ」は前回のライブで初披露された曲。『大切な人を思う全ての人に聴いてもらいたい』という利さんの言葉がいまだに頭に回っている。
公司(Dr)さんと加藤(B)さんのリズムでの絡み合い。利さん、朝生さん、川田(G)さんのメロディーの絡み。それら全てがうねりになって会場中を埋め尽くして、ペンギンワークスの世界になって、飛んで跳ねて。とにかくとても楽しい時間でした。
前向きに恋愛をして来たんだろうなぁって思うペンギンワークスの歌は、恋をしてる人にも、恋を休んでる人にも大切な何かを思い出させてくれる何かがあります。それは歌詞に込められ、曲に込められ、音に込められ。彼等が彼等だからこそなんでしょうね。
次回ライブは11月18日 大塚RED ZONE。