ペンギンワークス「REDZONE」 (インディーズバンド「ペンギンワークス」ライブレポート)
記事/ゆか(2003/11/25記)
11月18日、JR大塚駅を出た時には外はもう真っ暗だった。今年も残るところあと1ヶ月ちょっと、その間に後何回ペンギンワークスに出会えるのだろう。
ペンギンワークスのライブは毎回、毎回が新しい出会いのように感じる。
そもそもライブというのは一期一会であり、そのときの彼等にはもう二度と会う事ができない。儚い一瞬の音との出会いをしに行くのだ。そんな期待に胸を躍らせながら、寒い道をいそいそと歩いていく。
冷えた身体にライブハウスの熱気が伝わりホット一息つき・・・・ライブのスタートを待つ。
待っている間、ペンギンワークスを愛してる人達と語らう。この時間もとても暖かい。
そして会場が暗転しライブが始まる。
ライブスタートは「スープ」からだった。ちょっとハードな曲調で、ペンギンワークスそれでいて心温まる歌詞はまさに寒い日に飲むスープそのもので、寒い中歩いて来た人達にちょっとでも温もりを・・・という彼等の心なのだろうか。「スープ」、「苺飴」と少し懐かしい気持ちになる。
東京という忙しい街の片隅で、ちょっと立ち止まって昔を振り返って、懐かしい故郷を思い出す感じが利さん(Vo.)の声に乗って心の中に入っていく。
「ポプラの影」「向日葵」はせつない感じになる。あの日好きだった人の事を振り返って、そして思い出す。2曲とも明るい曲調なので、余計にせつない感じになるのだろう。
そして、今日のライブで一番懐かしかったのは「人間の憂鬱」という曲。私がペンギンワークスと出会った頃には良くライブで聴く機会があったけれども、最近ではあまり演奏していなかった曲。とてもロックな感じでとても好きな曲だからこそ、余計に嬉しさも一入な感がある。
「人間の憂鬱」はベースがとても生きている感じの曲、加藤さん(B.)の新しい5弦ベースがとてもかっこよかった。
「おにごっこ」「CHIKU-TAKU HONEY」と最後の2曲はペンギンワークスの中で新しい曲で、でもすっかり皆の中には浸透しているようで会場はペンギンワークスと一対になっていた。
特に「CHIKU-TAKU HONEY」は明るくて可愛いらしくて、この曲を気に入ってる人も多いのではないだろうか。
皆で明るい気持ちになって終われる。それがペンギンワークスの良いところだと思う。
次回ライブは12月17日 大岡山 PEEKONE。