くりちゃんの住む街~歴史的事件
記事/くりこ(2003/11/21記)
近くて遠いと言う言葉がありますが、その言葉どおり近いのに中々訪れる事の出来無かった場所をご紹介したいと思います。
明治維新の事件の一つとして、歴史で習った記憶が皆さんには有るでしょうか?
私の家から歩いて20分程のところに、「生麦事件碑」が有ります。少し「生麦事件」についてお話しさせて頂きます。
文久2年(1862)8月21日に薩摩藩主の父、島津久光の行列が、生麦村を通行中に馬に乗って行列に紛れ込んだ4人の外国人の1人、英国商人リチャードソンが警護の武士に斬り殺されてしまい幕末の動乱期に起きた外国人殺傷事件は、生麦事件之跡賠償問題から薩英戦争にまで発展し、その後の日本外交に大きな影響を与えたそうです。
生麦事件碑は、明治16年に鶴見の黒川荘三がリチャードソンの死を悼み、事件の風化を防ぐ為に私費を投じて事件碑を建立したもので現在は、地元顕彰会が毎年8月21日に記念祭を行っているそうです。また、横浜市登録文化財に指定されています。(参考資料鶴見区HPより)
実際に事件の起きたのは、事件碑より10分程東京よりで旧東海道の豆腐店の前当たりで午後2時に起きたそうです。
京浜急行「生麦駅」から国道15号線に向かって歩いていくと、正面には、某有名ビール工場某有名ビール工場の建物が見え、15号線を渡り2,3分歩くと旧東海道に出ます。旧東海道を横浜方向に5分程度歩くと、生麦事件碑が、旧東海道国道15号線と旧東海道の交差するあたりにひっそりと建っているので、国道からでは、見過ごしてしまいそうな場所に有ります。もし、近くを通る事が有ったら立ち寄って見てください。
旧東海道も、今では民家や工場が立ち並びこれが東海道と思う程の細い道ですが、昔は時代劇に出て来るような街道だったのではないかと、思いを馳せました。
「生麦事件碑」を訪ねた後、少し旧東海道を歩いてみる事にしたのです。
街道の両脇には、新しい家々、マンションが立ち並び、工場の跡地にかわいい公園がありました。見知らぬ神社に、立ち寄ってみたところ、数百年前から伝わる「蛇も蚊も祭り」(横浜市指定無形民族文化財)がある事を知りました。何十年も住んでいながら初めて知った事への驚きと自分の住んで居る街への新鮮さも感じました。
ちょっと自分の住む街を見つめ直して見るのも面白いかもしれませんね。みなさんの街にも、きっと歴史に関わる出来事が有るかもしれません。
そして、今まで気付かなかった、自分の住んで居る街のことが分かるかもしれませんね。