からす
記事/ハタチのもも(2003/11/28記)
夕暮れになると、あちらこちらから、カラスの群れが集まってきます。
ここは、山の上のニュータウン。森のような大きな公園や、保護された自然林があり、カラスが塒(ねぐら)にしているようなのです。雨上がりには、そこここで、カラスが舞い降り、遠くで、また、近くでカラスが鳴いています。
真っ黒なカラス、でも、近くで見るとその黒も、真っ黒一色ではなく、少し青みがかっていたり、赤みがかっていたり、微妙に色が違います。双子の顔が微妙に違うように、カラスにも、1羽1羽、個性があるのでしょう。
そんなカラス、手を伸ばせば捕まえることが出来そうなくらい、近くに寄ると、何とも体が大きいことに驚かされます。飛び立とうと、羽を広げたものならば、思わず後ずさりするほどの恐ろしさも覚えます。
カラスも、遠くで鳴いていたり、空を飛んでいるぶんには、まだ良しとして、人家近くで、生ゴミをあさり、食いちらかしては、餌(生ゴミ)をくわえ、空から降らせてくれるのは、本当に迷惑この上ないものです。が、カラスも生きるために、生ゴミをあさるので、こちら(人間サイド)でゴミを巻き散らかされないように工夫をしなければ なりません。
私の住む町、3500件ほどのゴミ収集日のカラス対策として、自治会ごとにネットを購入し、各収集場所に設置してあるのです。
収集日当日の朝、1番にゴミを出した人が、ネットをかけ、後から出す人は、ネットの中にゴミを完全に入れ込んでいくのです(写真参照)。
しかし、ここは全戸が集合住宅で、単身者用の住宅もあります。大抵が、10件で1箇所の収集場所なのですが、単身者用や、高層などは、100件に1箇所若しくは200件に1箇所の収集場所になっている所もあります。
中には、やはり、ルールを守らず、収集日など関係なく、ネットもかけず、ゴミを出される方もいらっしゃって、辺り1面ゴミだらけになっていたりもします。管理会社専属の清掃員の方が毎日片付けて下さっているのですが、本来は、それは業務の中に入っておらず、私達住民一人一人がきちんとルールを守って、生活しなければならないことなのです。
同じ住民として、なんとも腹立たしく、恥ずかしいことだと思いつつ、「いつも、ありがとうございます。」の言葉だけで、通り過ぎてしまう自分も同罪か? と少し反省しています。
ところで、このカラス、最近は夜の1時2時にも鳴いているのです。カラスって夜行性だったのでしょうか? それとも、文明の進歩とともに、夜間点灯し、遅くまで活動している人間同様に、カラスも夜間も活動する鳥となってしまったのでしょうか?