温暖化?
記事/ハタチのもも(2004/1/20記)
私が学生時代の事、生まれて初めて友人にスキーに連れて行ってもらった。
初めて見る雪景色!電車も車も雪の壁の間を走っていく。着いた民宿の入り口もまた雪の壁の中。2階の部屋に入り、窓を開けると、ここは1階かと思えるくらい雪が積もっている。
友人は元スキー部(シーズン前にやめた)、一緒に行った友人の先輩達は現スキー部、いつも合宿に使う民宿に泊まったのだ。
リフトが動く時間になり、いざ!ゲレンデへ!! 全くの初心者である私の特訓が始まった。
まずは靴の履き方から・・・直滑降、ボーゲン、止まり方(勿論八の字で)を教えてもらい、練習・・・と言ってもこけてばかり!後ろに滑り出しては止まらない・・・こんな状態にもかかわらず、夕方にはいきなりリフトに乗って、『さあ、滑ろう!』と連れて行かれた場所は、上級者用の馬の背。みんなスイスイと滑っていく。一人残った私・・・降りなければ・・・「よし!行っちゃえ!」とボーゲンで斜め下に滑り、こけて板の向きを変え、またボーゲン!なんとか滑り降りた時には、他の人は何度も繰り返し滑った後だった。
後々になって、その時の事を思い出し、同じようにボーゲン&ターン降りてみた。なんともはや、下までたどり着く前に、太ももの筋肉が笑い出した。それ以来、2度とそのような試みはしないことにした。
私のスキー初体験の話はさておき、夜、民宿の2階の部屋で、皆で鍋を囲み、雪割りを飲んだ。勿論、雪は窓の外から調達し氷はつらら。なんともロマンティックな・・・いえいえ、にぎやかな夜でした。
その後、何度も同じ民宿に泊まったものの、それだけの積雪はその年限りで、見ることはできなかった。
この頃、暖冬と言う言葉をよく聞く。そう言えば、若い頃、この時期新幹線に乗ると、米原辺りは真っ白な雪化粧だったのだが、最近は、一番雪の多いはずのこの時期ですら、「全然雪がなかったわ!」と主人はチェーン無しに、名神を通り抜けてくる。
ここ大阪も、年に1~2度は、必ず雪が積もり、泥だらけの雪だるまを作ったのに、昨年も一昨年も雪が積もることは無かった。今後も期待できそうに無い。せっかく買ったデジカメで、雪の中の子供たちを撮りたかったのに、その希望はいつかなうのだろうか? もしかすると、益々温暖化が進み、雪など全くみることもできなくなるのでは?といささか心配だ。
温暖化の問題は、もっともっと大きな問題だが、とりあえず、身近な問題は、『静かな雪の夜の趣は、スキー場や北国に行かないと、もう味わえないかも知れない』と言う事だ。
四季の楽しみの一つが消えてしまうような、一抹のさみしさがある。