一番ラッキーなことって?
記事/さっちゃんはね♪(2004/03/23記)
朝テレビをつけると、どの局でもやっている生放送の情報番組。局は変われど内容には幾つも共通点がある。最新のニュースはもちろんだが、その他には朝刊の記事の引用、スポーツニュース、芸能ニュース、天気予報、そしてなぜか「占い」。
パーソナルに占ってくれるのならともかく、あまりにも大雑把なテレビの占いについては私は全く信用していない。(それでも、自分の星座がワースト1にランキングされたりするのは、あまり気分のいいものではないが。)
「信用しない」と断言するのは、実は以前この占いで自分の星座が1位にランクされ「やることなすことうまくいく日」と言われたその日に、自動車の接触事故に遭ってしまった事があるからだ。
事故といえば初めて接触事故に遭ったときも、占いにまつわる話がある。
今から数年前のOL時代、帰宅中に一時不停止の軽四と出会い頭に接触したのだが、その日の昼間に、会社の同僚と彼女が過去に遭った自動車事故の話をしていた当日の出来事だった。過失割合から言えば相手方の方が悪かったのだが、初事故という事実にブルーな気持ちを抱えて翌日出社すると、事務所で購読していた地元新聞が目についた。
この新聞には「生まれ月別」の占いが毎日出ていて、私もそれをよくチェックしていたのだが、その前日に限って見忘れていた。「昨日の私はどんな最悪な日だったのか」と開いてみると、「友達の言葉を素直に聞けば助かる日」とあった。確かに昨日の私は、同僚の事故話を他人事として聞いていた。反省と共に、翌日になって占いの真意に気が付く皮肉さを感じていた。
さて、この新聞の占いがまたも大当たりしたことがある。
その日は仕事が忙しくて新聞を見る暇もなく、当然残業もして辺りがとっぷりと暗くなってから会社を後にした。その日に限っていつも使っている駐車場が使用できない状態にあり、別の場所に車を停めていたため、いつもとは違う道を通った。交差点を渡り近道を通り抜けようとした次の瞬間、私は地の底に落下した…かと思った。実は私が一歩を踏み出したその場所は道の脇の側溝で、街灯が消えていたために気付かずにその中にハマってしまったのだ。幸いにもスリ傷程度の怪我で済んだのだが、翌日例の占いをチェックしてみると、「女性は夜道の一人歩きに注意」とあった。またまた大当たりは「翌日」にやって来たという訳だ。
よく「占いは良いことだけ信じる」という人がいるが、私の場合は、以来「悪いことだけ気をつける」というようになった。
先日アニメの「ちびまる子ちゃん」で、超ラッキーデーと占いに出たまるちゃんが、何もいいことが起こらないと拗ねていたら、実は間一髪で事故を回避していたとか、自分の預かり知らぬ所でラッキーが起きていた…というのを見て、結局「なにも起こらない」ことが一番ラッキーなのかな、と改めて感じたりもしたのである。